人は自然の中で、花や空の色の微妙な変化を感じとり、それぞれにふさわしい名前をつけて表現してきました。・・・好みの色を、容易に得ることができるようになった現在、ほとんど十二色のクレヨンにある色名しか使わなくなってしまったのは、淋しい気がします。

近江源太郎『色々な色 Colors of Nature』光琳社出版,1996年 より

本棚の整理をしていて見つけました。色名の由来と美しい写真に惹かれて10年ほど前に買った本です。

建築では、ほとんど日塗工の色番号に置き換えて表現しなくてはいけないのですが、ここにある色は、色そのものではなく、物質の持っている質感や雰囲気が色として表れているので、色番号に置き換えることは難しいと思いました。
2009011201

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普通に生きている奇跡

普通に生きている奇跡

見つめるのは、日常。昨日とほぼ同じ今日。
結局私には、いいモノを作って、それを見せていくことしかない。

辻和美『Daily Life 辻和美ガラス作品集ラトルズ,2008年 より

建築の設計の中で、二度幸せな気持ちになるときがあります。いい設計ができたとき。そして、いい空間ができあがったとき。・・・いいモノができた時、幸せな気持ちになれることを大切にしていきたいと思いました。
2008120401

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ほしいもの

ほしいものはかたちではない。

ほしいものは静かな光で満たされた、ゆったりとした時間。
ほしいものは自然と人の営みとの調和のとれた関係。
ほしいものは、「ここに居ることができる」と感じられる状態。

どれもかたちではない。

堀部安嗣『堀部安嗣の建築 form and imagination』TOTO出版,2007年 より

雑誌に載っていた「南の家」を見たのは10年ほど前。無駄なものを省き、落ち着いた雰囲気を醸し出していました。ベテランの建築家による設計と思っていましたが、自分と同年代だと知ったのはしばらく経ってからでした。これまでの作品がまとめられたこの本を眺めていると、めざすべき建築が見えてきたように思えます。

2008092601

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